カテゴリー ‘疾患について’の記事

男性型脱毛治療の変更について

2015-05-15

男性型脱毛治療薬剤の変更のお知らせです。
今まではプロペシアという商品名のお薬を使っていたのですが,
5月からフィナステリド錠という名称に変更になっています。
薬剤そのものや副作用,効果については従来と全く同一になっております。
製造会社もファイザー製薬で信頼できるものとなっておりますので,
従来通り安心して治療御継続いただけます。

新しい巻き爪治療をはじめました

2015-03-20

ご無沙汰しております。神吉です。

今日は当院で新しく導入した巻き爪治療をご紹介します。

 

まず巻き爪とはどのような疾患なのか,から説明したいところなのですが,とても長くなりそうなのでこちらは今日は割愛します。ただ,巻き爪と陥入爪はにているようで異なる概念であることは知っておいていただきたいです。

まず「巻き爪」とは爪が丸まって生じる変形を指します。時々お年の方で爪が絵巻物のように丸まっている方もいらっしゃいます。

では「陥入爪」とは何でしょうか?

陥入爪とは爪の一部が陥入(食い込み)して痛みや炎症を引き起こした状態を指します。つまり,巻き爪などの爪の変形から痛みを生じれば陥入爪になります。逆に,巻き爪がなくても陥入して痛みを起こせば陥入爪といえます。

当院では巻き爪には形状記憶チタン製ワイヤーを用いたワイヤー法,爪の幅を狭く形成し直すフェノール法などを行っております。また陥入症状によっては人工爪を作成して陥入を解除する事もしていました。

しかし,ワイヤー法は爪を短く切っている方には行う事ができません。

そこで今回,新しい治療として「コレクティオ」という巻き爪矯正器具を導入しました。

詳しくはこちらをごらんいただければ幸いです。

痛みが少なく,十分効果も期待できる治療ですが,一つ欠点があります。それは自費診療となることです。

ご自分の巻き爪がきになる方は一度お気軽にご相談ください。

アトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法について

2015-02-04

今日は先日お伝えしていましたアトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法を紹介します。

 

プロアクティブとは,「先を見越した」「予防的な」という意味でとらえられています。

これに対する言葉としてリアクティブ療法(「反応的な」と言う意味から,再発後の治療を意味します)があります。

以前はこのリアクティブ療法がよく行われていました。

「悪いときはステロイドをしっかり塗って,良くなったら薬を休みましょう」

こういった台詞を僕も昔使ったことがありますし,今でも使うことがあります。

これが悪いわけではなく,軽症の湿疹,アトピーなどであれば十分良い治療と言えるでしょう。

しかし,前回お伝えしたとおり,アトピー患者さんの症状は十人十色で経過も様々です。

従来の方法(リアクティブ療法)で再発を繰り返す患者さん(下図)はどのようにしたらいいのでしょうか。
図2

 

この解決策の一つがプロアクティブ療法です。

では具体的にどのような治療方法なのでしょうか。

 

1 十分な寛解導入

アトピーが悪いときは十分な量のステロイド軟膏をつかって治療します。

これはかゆみが無くなり皮膚がつるつるになるまで行う事が理想的です。

症状の強さにもよりますが,4週間から8週間が必要と言われています。

 

2 管理された予防療法(プロアクティブ)

皮疹が十分に改善したら,次は減量の時期に入ります。

症状の強さやそれまでの罹患期間,過去の再発までの期間などを参考にして,患者さん個々に相談して決めます。

非常に重症の方には1日1回投与,やや症状が強い方には隔日投与,

症状が軽めであった方には週2回投与など,いろいろなパターンがあります。

ここでも慌てず,十分な期間を使ってゆっくり減量していきます。

最終目標は週1回だけステロイドを使うくらいまで減らすこと(究極的には使わずにすむ事)ですが

皮疹が再燃しては意味がありません。

たとえば週に1回の外用まで減量できれば,たとえ全身に塗ったとしてもステロイドは5~10g程度で済みます。

これは全身のアトピー管理としては非常に少ない量であり,きわめて効率の良い治療であると言えます。

海外の報告では,プロアクティブ療法を行った患者さんと,リアクティブ療法を行った患者さんを比較すると,

プロアクティブ療法を行った方が最終的にはステロイドの使用量が少なくすんだ,というものもあります。

しっかりと継続して,まずはかゆみに悩まされない生活を続けていただくことが大切です(下図)。

図1

ここで,プロアクティブにおける注意点をいくつか。

1 保湿はしっかり毎日継続する

ステロイドの使用は随時変更していきますが,保湿は変わらず1日2回しっかり続けてください。

2 ステロイドの使用範囲は変わらない

以前に皮疹があった場所,かゆかった場所は潜在的に炎症が起こっていることが知られています。

治療がうまくいっていても,見た目がきれいになっていても,かゆみが治まっていても,

以前に症状があったところはプロアクティブ(予防)すべき範囲になります。つまりステロイドの使用範囲は減ったりはしません。

3 プロアクティブ中にも再発はある

アトピーも人間の体の中で起こる反応ですので,調子の良いとき悪いときの波があります。

いったん寛解していても,同じように予防していても調子が悪くなるときは「必ず」あります。

こういったときは一時的にステロイドの使用回数を増やして対応します。

小さい波であれば短期間で寛解状態に戻ることが可能です。

4 プロアクティブは全員に当てはまるわけではない

前述の通り,ごく軽症の方や,超重症の方,寛解まで持っていくことができない方などは個別に対応を要するケースが多いです。

 

当院にお越しになっている患者さんは皆さんこの方法をお話ししていますので,よくご存じだとは思います。

塗り方を細かく指導いたしますので,特に初診の方は診察時間が長くなることがございますが,ご了承いただければと存じます。

また,実際に治療を受けていただく患者さんも,マメに塗り薬を塗る手間は大変なものだと思います。

しかし,本当に大切な治療ですし,がんばるだけの価値はあると思っています。

アトピーでお悩みの方はぜひ,一緒に考えて,一緒に治療していきましょう。

アトピー性皮膚炎について

2014-12-08

今日は,最近当院で患者数が急増しているアトピー性皮膚炎についてお話しします。

実際,アトピー性皮膚炎は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。
厚生労働省の調査では4ヶ月児の12.8%,3歳児の13.2%,小学6年生児の10.6%はアトピーであったという報告もあります。

まずアトピーとはどんな病期なのでしょうか?ざっくり言って下記の2点が特徴です。
1:強いかゆみを伴う発疹が,顔や首,肘や膝など特徴的な部位に繰り返し出現する
2:多くが5歳までに発症するが,大人になってから発症するパターンもある

ではその原因は何なのでしょうか?
最近では
1:遺伝的な素因
2:環境因子
が言われています。

1:遺伝的要因
遺伝的素因としては,近年多くの遺伝子多型(個人個人のわずかな遺伝子の違い)の解明がすすんでおり,
アトピーに関係する遺伝子領域が20箇所ちかく報告されています。
たとえば,皮膚の乾燥に関係する遺伝子や,免疫反応を制御する遺伝子,虫さされに対する反応に関係する遺伝子などで,
これらの要素を多く持っている人,少しだけ持っている人など,その組み合わせも様々です。
このため,遺伝的要因だけを取り上げても,個人個人の症状が十人十色であることが容易に想像できます。
ここに環境因子が加わって,アトピーの症状が決定されると考えられています。

2:環境因子
環境因子としては,気温(季節),汗,ストレス,日光暴露,食事,掻爬行動(かき癖),虫さされ,入浴方法など,
これも枚挙にいとまがありません。
よく患者さんの話を聞いて,何が増悪因子になっているかを患者さんと一緒になって考える必要があります。

つまり,
アトピーの治療には
患者さんの遺伝的特徴(乾燥が強い傾向にあるのか,アレルギー反応が強く出ているか,炎症反応が強いのか,虫さされの後がひどくなりやすいのか,などなど)
をよく把握した上で,乾燥が強ければ保湿治療を,アレルギー反応が強く出ている患者さんにはアレルギー対策を,炎症が強い患者さんには炎症を抑える治療をしっかり行い,,,,
といった個別の対応をしつつ,
環境因子の対策をしっかり行っていくことが大切だと言えるでしょう。

当院では,上記の流れで治療の方向性を決め,
具体的内容については皮膚科学会の治療ガイドラインに沿った根拠のある治療を選択するようにしています。
また,最近よく話題になっているプロアクティブ療法についても積極的に行っています。

プロアクティブ療法についての詳しい内容は次回にお伝えしたいと思います。

開院後1ヶ月を迎えて,,,新規導入した治療について

2014-08-30

みなさんこんばんは。

かんき皮膚科の神吉です。

早いもので,開院して1ヶ月がたちました。

本当にあっという間に過ぎ去った感じです。

最初は全てが新しいことだらけでしたが,いろいろなことがようやく日常業務としてこなせるようになってきました。

患者さんの数も再診,初診とも良い具合に来ていただいており,自分の成長に合わせて患者さんの数もゆっくりと増加している印象です。

なにより,職員の成長が目を見張るばかりで,とても気持ちよく仕事ができます。

 

 

さて,この1ヶ月で新たに導入した機器を紹介します。

 

DSC_0142

ホームページでも紹介している全身紫外線照射器ダブリン7に加えて,

掌や足の裏など,細かい部分に対応できる小型の照射器をご用意しました!

これで小範囲の方も気兼ねなく治療を受けていただくことができます。

 

また,多くの患者さんからご要望があった女性の薄毛に対する治療も開始しました。

女性の脱毛症は様々な原因が考えられます。

膠原病やリウマチなどの免疫疾患,

甲状腺機能障害など代謝疾患

貧血や栄養不良,ダイエット,アルコール依存

ストレス

など,様々な原因を鑑別して治療に臨む必要がありますが,

それらに当てはまらないような方も多数おられます。

保険適応外の特殊な治療になりますが,まずは診察および診断が重要ですので,薄毛にお悩みの女性の方,一度ご相談ください。

 

いよいよ1ヶ月を迎えて,神戸大学で行っていた外来診療に近い体制が整ってまいりました。

 

自費診療料金一覧

2014-07-27

自費診療の料金一覧が見たいとのお声があり,こちらにUPしておきます。

また,料金は消費税別となっていることも追加しており,税込み料金も合わせて併記いたしました。

 

カウンセリング料

・カウンセリング料(初診料)       2000円(税込み2160円)

・カウンセリング料(再診料)       1000円(税込み1080円)

※ただし,カウンセリング料はレーザー,注射などの処置があれば無料

 

アレックストライバンテージ

・しみ・そばかす  1ショット        200円(税込み216円)目安として1cm四方の範囲で6000~7000円

・肝斑    顔全体                        20000円(税込み21600円)

顔半分(両ほほ)                   10000円(税込み10800円)

顔1/4(頬の一部)                 5000円(税込み5400円)

 

その他

・ハイドロキノンクリーム5g          1000円(税込み1080円)

・トレチノインゲル2g                    1000円(税込み1080円)

・ケミカルピーリング                     6000円(税込み6480円)

・プロペシア                                  9000円(税込み9720円)

・ヒアルロン酸注射                       38000円(税込み41040円)

※ただし,ヒアルロン酸は1本あたり料金。範囲によっては1本で複数回の施術が可能です。

 

文書料

一般診断書

・休業・休学・欠席等の場合           3000円(税込み3240円)

 

健康診断書

・.検査の不要なもの                      3000円(税込み3240円)

・検査の必要なもの                       3000円(税込み3240円)※ただし検査代は別途かかります

・各種免許申請用                          5000円(税込み5400円)

 

死亡診断書                                 5000円(税込み5400円)

 

特殊診断書

・生命保険関連の診断書など         5000円(税込み5400円)

最近の活動について

2014-07-16

ご無沙汰しております。

かんき皮膚科 院長の神吉晴久です。

今日は最近の活動についてお伝えします。

まずは7/4(金曜)から「皮膚悪性腫瘍学会」に参加して演題発表をしてきました。

所属は神戸大学からで,大学勤務中の最後の仕事になりました。

僕の専門の一つである乳房外Paget病の化学療法について,神戸大学での11年間のまとめを発表しました。勤務医最後の学会発表が,思い出深いPaget病についての発表になるとは,昔の自分からは想像もつかないことでした。思い返せば研修医時代に初めて担当した悪性腫瘍の患者が乳房外Paget病でした。そのことは15年以上前になりますがいまでも鮮明に覚えています。こうやって多くの患者さんから,実際にたくさんのことを勉強させてもらったんだと,今更ながら患者さんに感謝の気持ちで一杯です。

ここで乳房外Paget病(パジェットまたはぺージェットと読みます)について簡単に説明しておきます。

名前からは想像しにくいですが,れっきとした皮膚癌の一つです。

陰部(男性なら陰嚢や陰茎,女性なら大陰唇や小陰唇ちかくに発生することが多いです)に生じることが多い皮膚癌で,最初はかゆみや赤みなどから始まります。長い間かゆいだけの症状が続きますが,もちろん放置して手遅れになると命取りになる病気です。

僕が今まで診てきた患者さんを振り返ってみると,別の科で「かぶれ」や「湿疹」,「たむし(=水虫)」といわれて長い間塗り薬だけをぬられて手術をうけていない症例も少なくありませんでした。

また,この病気は頻度は少ないですが,わき,へそ,肛門周囲などにも出ることがありますので,陰部以外でも注意が必要です。

見た目も湿疹と区別がつきにくいですが,わかっている人が診察すればすぐに診断ができる病気です。

安易に「単なるかぶれ」や「たむし」と思い込まずに,専門の皮膚科を受診した方が良いと痛感する病気の一つです。みなさんも陰部がかゆかったり,赤かったりしたら,念のため皮膚科に受診することをおすすめします。

 

また,学会とは別に,今日は久しぶりに(と言っても2週間ぶりですが),神戸大学病院に行ってまいりました。大学病院の手術のお手伝いです。

大学病院はものすごい激務ですので,ゆっくり仕事を楽しむゆとりなどはなかったですが,離れてみるとその良さがわかります。

久しぶりに後輩の先生たちと一緒に手術し,症例についいて話し合い,また時には指導してとても充実した時間が過ごせました。なつかしい気持ちで一杯になり,帰り際にはとても寂しい気持ちでした。

こんな機会を作っていただいた錦織教授はじめ大学の皆さんに感謝いたします。

 

というわけで,7月も開業の準備ばかりしているわけではありません。

 

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